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​十種雲形と降水過程

2020.6.14   凍雨

​雲の高度について

高度の分類 (中緯度帯での定義)

上層(350hpa以上の高度) 高度8km以上

中層(650~350hpaの高度)高度3~8km

下層(地表付近~650hpaの高度) 地表付近~高度3km

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十種雲形…気象学における分類

雲の形状や性質,現れる高さによって規則的な命名がなされている

​上層雲

巻雲 刷毛で描いたような筋状の雲.氷晶から成る.夕焼けの時に特に美しい.

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巻積雲 魚の鱗のような見た目の雲.巻雲や巻層雲が変化してできるため,長時間姿を見せることはない.氷晶から成る.

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巻層雲 白く薄いベール状の雲.氷晶から成る.太陽や月の周りに暈を生じることがある
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​中層雲
高積雲 雲の塊は巻積雲より大きく,陰影がある.水雲で,この雲が太陽や月を隠すと彩雲になる.
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高層雲 空一面を覆う半透明な雲.この雲を通して太陽を見ると曇りガラスを通したように見える.雨や雪の降る前に見られる.
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乱層雲 高層雲がさらに厚くなり,太陽を完全に隠すほどになったもの.雨や雪を降らせる代表的な雲の一つ.
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層積雲 板状・筒状の塊の雲が畑の畝のように並んでいる雲.山で見る雲海の多くはこの雲が原因.
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層雲 最も低いところに生じる白灰色の雲.地面と接すると霧として扱われる.
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​対流雲

積雲 晴れた日の青空に浮かんでいる雲.底は平らで頭は丸みを帯びる.

雲頂が1万mを越すものは雄大積雲と呼ばれる.

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​雄大積雲
積乱雲 積雲がさらに発達し,頭部が圏界面に達して横に広がったもの.激しい雷雨を伴うことが多い.
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台風の眼の中
降水過程
​雲の形成

・雲粒と雨粒の分類

雲粒 粒子半径 平均10μm前後 50μmをこえると雨粒に分類される。

雨粒 粒子半径 平均1mm前後 半径4mmを超えると落下中に分裂する

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エアロゾル:大気中に浮遊する固体、液体の極めて小さな微粒子。

エアロゾルの起源は、土壌粒子、海塩粒子、火山噴火や人間活動によって放出された微粒子など。

大陸性エアロゾル 土壌微粒子が風に巻き上げられたもの。粒子直径は小さいが数が多い。

海塩性エアロゾル 波しぶきが蒸発する際に水溶性のミネラル分が析出したもの。直径は大きいものが含まれる。

凝結核水蒸気が凝結する際に核となる微粒子

大気中で極めて微小な水滴を生成・維持するためには水蒸気が大きく過飽和でなければならない。

しかし凝結核が海塩性エアロゾルであれば、吸湿性と水溶性に優れているので水蒸気の凝結を引き起こしやすい。

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拡散過程

水蒸気で過飽和になった空気中では小さな雲粒ができると水蒸気が雲粒にくっつき、水滴に凝結する現象が起きる。

しかし、これだけでは雲粒を雨粒まで成長させることは困難。

併合過程

雲粒の落下速度の大きさが異なれば、落下速度は粒子の大きいほうが小さい雲粒よりも速くなる。

落下速度の速い粒は落下する経路上の雲粒と衝突して成長する。

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​拡散過程
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​併合過程
このようにして成長した雲粒はやがて雨粒となり,地上に降り注ぐ。
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